はるとの出会い

ももが来てから、プライベートはもも中心の生活になりました。

休みの日は走り回れる広い所で遊んで、ドッグカフェに行く。
でも、東京や大阪と違って、食べ物がおいしく、店員さんの感じがよく
お値段が高くない、三拍子揃ったカフェって、京都にはあまりありません。

その頃から『Concept』にも書いているように
もものために洋服を作っていた私は、「お洋服のショップがしたいね。」
と、旦那マルコスに話していたのですが、
彼の中には別の構想がありました。
それは
「公園の前にあって、白を基調にオレンジの配色の暖かい雰囲気で、
ワンコ好きのオーナーがいて、メニューは少ないけどおいしい、そして
2頭の看板犬がいる落ち着けるカフェを、
私と女ムツゴロウと言われている母にやらせたい
」 というものでした。
そして、そこでオリジナルのお洋服も販売する。

思い立つとすぐ行動する彼は、さっそく色々な方に相談し
計画書をつくりました。
「お洋服を作りながら、カフェの運営は無理だよ。」という私の意見を無視して
すぐにでも始めそうな勢いだったのですが
幸い?立地条件の合う賃貸店舗の物件がなく、一から建てる資金もないので
とりあえずは諦めました。

でも彼の中には『2頭の看板犬』というセリフだけが強く残り、「もう一頭ほしい」と
言うようになりました。
物理的に無理!と私は当初反対していたのですが・・・。

ある日行ったペットショップに、そこの看板犬が産んだチョコタンの仔が
いました。生後10日くらいでした。
「まだ飼い主さんが決まってないんです。」というオーナーさん。

その日は、そのまま帰宅したのですが、夜になって主人が
「明日、あそこに行って仔犬を譲ってもらうように言う!」と言い出しました。
言い出すと絶対行動する彼なので、
あわてた私はこういうしかありませんでした。
「分かった!もう一頭飼おう!でも今日見たペットショップの仔ではなく
ももチンのように、ちゃんとしたブリーダーさんから譲ってもらおうよ。」
2頭目を反対していた私なのですが、思わずこんな事を言ってしまって。。。
実は自分ももう一頭ほしかったんでしょうね(^_^)

もともと次はソリッド系のクリームかゴールドが欲しいと言っていた彼は
私の提案にOKしました。

さっそく、その晩、ももを譲ってくださったブリーダーさんに電話をしました。
でも、繁殖目的のブリーダーさんではないので、次の出産予定は
4ヵ月後とのこと。
返事は分かっていましたが、「それまで待つ?」と主人に聞くと
答えはやっぱり「NO!」 すぐにネットで探し出しました(^_^)

お目当てのブリーダーさんを見つけ、すぐに電話。
理路整然とお話してくださり、ワンコへの愛情も深そう♪
すぐに見学にお伺いしました。
滋賀県の「ダックス パラダイス」さんでした。
そこのご夫婦長谷川さんも、とっても愛情の深い素晴らしい方でした。

玄関先の台の上にいる3兄弟を見せてもらったんですが
衛生上の理由で触らせてくれない。
連れて行ったももは、玄関にも入れてくれないので車の中でお留守番。
初めは「えっ?」と思ったのですが、それだけ仔犬の管理に
神経を使われているのだから、安心できるブリーダーさんだと思いました。

男の子ひとり、女の子ふたりの3兄弟でした。
個人繁殖をする気の無い私たちは、女の子と決めていたのですが
ももの時とは違い、生後50日くらいで、ダックスらしさの既にでている仔を
ふたりの中からひとり選ぶのは、すごく悩みました。
ひとりは目が大きく可愛い顔なのですが、兄弟の中で一番活発。
もうひとりの仔は少しだけ情けない顔をしているのですが、おっとりの癒し系。 
以前なら迷わず活発な仔を選んだんですが、尊敬する藤井聡さんが
2頭目は、健康だけど性格の大人しい仔がいいと言っていたので・・・。

結局、散々悩んだ挙句、第一印象で良かった、活発な仔に決めました。

これが、はるとの出会いです。

ももと同じで、はるという名前に特別な意味は無く
「ももとはる」って可愛いなぁという単純な理由です。

はるの教育は、私たちも二人目のダックスだったので慣れていた
ということもあってか、もも程苦労はしませんでした。
そして、ももというお手本がいているので、トイレもすぐに覚えました。
「この仔、天才?」と親バカぶりを発揮していたのですが
悲劇?は生後3ヶ月目に起こりました。

急に目をショボショボさせて、涙があふれだしたのです。
あわてて病院に連れて行ったのですが、
「軽い裂傷です。2〜3日経ったら治りますよ。」と言われホッとしました。
でも3日経っても、瞬膜が上がってショボショボが治りません。。。
病院に行っても、キズは治っているはずなのにおかしいなぁという
頼りない返事が。。。
緑内障、逆まつげ、など考えられる原因をすべて検査してもらったけど
理由がわかりません。目の事以外は元気いっぱいなのに。。。

病院を変えてみたけど、答えは同じ。。。大した検査もしないのに
すごく高額なボッタクリ病院もありました。。。
この時知ったけど、日本にはワンコの目の専門医はいないらしいです。
日本のワンコ医療は、欧米のそれと比べて、かなり遅れているそうです。

やっぱり、京都で1、2と言われている、掛かりつけの病院の院長を
信用することにしました。
一日おきに病院に行って、一ヶ月。一向に良くなりません。。。
もう治らないかもと思うと、かわいそうで、かわいそうで涙が止まりません。
私が替わってあげれるならかわりたい。。。

もう治らないかもしれないと覚悟しだしたある日
実家のニャンコのシンバが昔、肝炎になったとき
「危ない。手の施しようがない」といわれていたのに、
ハーブの首輪をしたら肝炎が良くなったことを思い出しました。

藁をも掴む気持ちで、アロマテラピーの本を買って、はるの為に焚きました。
すると翌日、嘘のように治ったのです♪嬉しくてまた涙が止まりません。
40日ぶりに、目がぱっちりの可愛いはるが見れたのです!
アロマが良かったのか?
たまたま治る時期にアロマを焚いたのか?

そのことを病院の院長に言うと、
「そんな訳は無い。精神的なものが原因ならありえるが、外傷なのだから
アロマで治るはずが無い。」とおっしゃいました。

結局、何故そんなに長く目が治らなかったか、何故治ったかは
分からないままですが、今のはるの大きい目を見ていると
そのことが嘘のようです。

やっぱり、お嬢たちには健康でいて欲しい!
そして一日でも長く一緒に暮らしたい!!
ワクチンと健康診断以外には病院に行きたくない!!!

あっ!「出会い」というテーマから、かなりずれてしまいました。。。

でも、こういう経験を忘れず、日々お嬢たちの健康管理に
気をつけたいと思います(*^_^*)